治療後に歯医者さんからのフォローはほしい?あったら嬉しい連絡とは 歯科タウン意識調査"

実は、虫歯や歯周病は再発しやすい病気。そのため、治療が終わったからといって、歯医者さんへの通院をやめてしまうと、再び虫歯や歯周病になってしまうことも少なくありません。
最近では、虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防の考えが広まっていることから、治療後のアフターフォロー連絡を入れている歯医者さんも増えています。
では、歯医者さんのアフターフォロー連絡を患者さんたちはどのように感じているのでしょうか。今回は、歯科タウンから歯科医院の予約を行った人を対象に、歯医者さんのアフターフォロー連絡についてどう感じているのか、アフターフォロー連絡にまつわるさまざまな質問を行いました。
さあ、みんなは歯医者さんからのアフターフォロー連絡をどう思っているのでしょうか?

「歯科医院からのアフターフォロー連絡について意識調査」 調査概要
調査期間:2024年03月01日~2024年04月02日
調査方法:歯科タウンから歯科医院予約をしたユーザーへアンケート
有効回答:252サンプル
対象地域:全国
調査対象:歯科医院を探している患者さん(男女)

歯科医院からのアフターフォロー連絡を上手に活用して、治療後も健康なお口を!

治療後のアフターフォローを希望する人が半数以上!

『歯科医院から治療後のアフターフォローに関する連絡はほしいですか?』

歯科医院から治療後のアフターフォローに関する連絡はほしいですか

▼「ほしい」の回答理由

・フォローがあった方が、定期的に受診するため
・ついついおろそかにしてしまうから
・治療の際に聞いても忘れてしまう場合があるので

▼「どちらかというとほしい」の回答理由

・定期的に通いたいものの、つい後回しにしてしまいなかなか行けないので、多すぎない頻度で連絡をもらえると、通院のきっかけになるため大変ありがたいです
・状態についてわからないことがあれば聞けるし安心だから

歯科医院での治療を終えた後に、アフターフォローの連絡が「ほしい」と答えた人は22.0%となり、「どちらかというとほしい」の回答も合わせると、52.9%の人がアフターフォロー連絡を希望するという結果になりました。
また、「どちらでもいい」と回答した人が17.9%となり、取り立ててフォロー連絡を希望するわけではないけれど、連絡があっても嫌ではないと考える人もいるようです。
一方で、「いらない」「あまりいらない」と回答した人は33.3%となり、歯科医院からの治療後のフォロー連絡が不要と考える人も一定数はいるという結果になりました。
アフターフォロー連絡を希望する理由を見てみると、フォローされることで定期的な受診につながりやすいという声が挙げられています。定期的な歯科医院でのチェックやクリーニングが歯の健康維持には大切であるという認識を持つ人も多いようです。
また、アフターフォロー連絡があれば、歯の状態やケア方法などについて分からないことを聞きやすいという回答も見られました。歯科医院のアフターフォロー連絡をきっかけとして、歯医者さんとのコミュニケーションを図りたいという希望を持つ人もいるようです。

メールやLINEでのアフターフォロー連絡を希望する人が大多数

『アフターフォローの連絡が来る場合、何でほしいですか?』※複数回答可

アフターフォローの連絡が来る場合、何でほしいですか

歯科医院からのアフターフォローの連絡手段としては「メール」を希望する人が64.8%と最も多くなりました。次いで「LINE」を希望する人が50%ほど。
一方、「ハガキ」などの郵送物での連絡を希望する人は約20%でした。自宅に届く郵送物よりも、必要な時にスマートフォンを使って、手元で確認できるメールやLINEでの連絡の方が便利だと感じている人が多いのかもしれません。
また、リアルタイムでのコミュニケーションが必要となる「電話」を希望する人は8.8%と低くなっています。電話連絡を希望する人が少ない理由としては、自分のタイミングで情報を確認したいと考える人が多いことや、突然かかってくる電話には対応しにくいことなどが考えられます。メールやLINEの場合、考える時間が取れるため返信もしやすくなりますが、電話ではその場での回答が必要になるために、敬遠する人が多いのかもしれません。


アフターケアやセルフケアのアドバイスを求める人が多数!

『アフターフォローに関する連絡はどんな内容のものがほしいですか?』※複数回答可

アフターフォローに関する連絡はどんな内容のものがほしいですか

アフターフォローの内容については「虫歯治療後のアフターケア」についての連絡を希望する人が約40%と最も多くなっています。次いで「歯石除去後のアフターケア」「日々の歯磨きのポイント」と続き、治療後の歯の良い状態を維持するためのアドバイスを求める人が多くなっています。
また、「歯周病治療後のアフターケア」や「抜歯後のアフターケア」「詰め物/被せ物治療後のアフターケア」「矯正治療後のアフターケア」などを希望する人も一定数おり、自分が受けた治療の適切なケアについて知りたい人が多いことが分かります。


「文章」と「イラスト・写真」での連絡を希望する人が6割超

『アフターフォローの連絡はどのような形式のものがいいですか?』※複数回答可

アフターフォローの連絡はどのような形式のものがいいですか

メールやLINEでの連絡を希望する人が多かったことを反映して、アフターフォローの連絡形式は「文章」が約66%、「イラストや写真」が約60%となっています。
一方、「動画」を希望する人は17.8%にとどまっています。再生しなければ内容を確認できない動画に比べ、自分に必要な部分だけを見つけやすいイラスト・写真付きの文章の方が、気軽に情報を得やすいのかもしれません。


アフターフォロー連絡がきっかけで「かかりつけの歯医者さん」になることも

『アフターフォローの連絡をもらったら、その医院に再度行く動機になりますか?』

アフターフォローの連絡をもらったら、その医院に再度行く動機になりますか

歯科医院からのアフターフォロー連絡が、その歯科医院を再び訪れる動機に「なる」「どちらかというとなる」と前向きな回答をした人の割合は、約80%にも達しました。
1つ目の質問では、歯科医院からのアフターフォロー連絡を希望していた人は半数程度でした。しかし、歯科医院からのアフターフォロー連絡が再受診のきっかけになると答えた人は半数を超え、8割にも上ります。このことから、アフターフォロー連絡を入れる歯科医院に対して悪いイメージを抱く人は少なく、フォロー連絡が再受診の動機付けになることが分かります。
定期的に通い、自分のお口の状態をよく把握してくれているかかりつけの歯医者さんがあれば、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療ができ、お口の悩みも相談しやすくなります。アフターフォロー連絡が、かかりつけの歯医者さんにつながる一歩になるのかもしれません。


アフターフォロー連絡を利用して、お口の健康維持に努めましょう!

アフターフォロー連絡を利用して、お口の健康維持に努めましょう

今回のアンケート結果から、治療後の歯医者さんからのアフターフォロー連絡を希望する人は半数程度だったものの、アフターフォロー連絡が再受診のきっかけになると回答した人は8割にも上ることが分かりました。ただし、電話でのフォロー連絡を希望している人は少なく、メールやLINEでの適切な頻度でのフォロー連絡を希望する人が多いようです。
歯の健康を保つためには、歯医者さんでの定期的なメインテナンスを受けることが大切です。アフターフォロー連絡を上手に利用しながら、歯医者さんとコミュニケーションを図り、定期的な通院で歯の健康を維持しましょう。